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2014年4月 実績報告 No.2

DH 201404004

消防別の運航実績です。今年度も比企広域消防からの要請が多い傾向にあります。

2014年4月 実績報告 No.1

DH 201404001

2014年4月のドクターヘリ運航実績を報告します。

プレホスピタルの止血について

病院前の活動において、重要な処置があります。

外傷においては、止血です。

標準化コースで知られるJPTEC、JATECにおいても直接圧迫止血が基本です。

しかし、救急隊によっては駆血をまず行うことがあります。

もちろん、直接圧迫によりコントロール不能の出血であれば、短時間の駆血は仕方が無いですが、ほとんどが直接圧迫で可能です。

特にエスマルヒを用いた(出血よりも中枢側の)駆血は駆血の圧により効果が変わることを知っておくべきです。

動脈圧を上回る圧で駆血すれば、止血できますが、その間駆血部より末梢は阻血状態です。不可逆的な障害を起こす可能性が高いです。
それでは、ちょっと緩めに・・・と思うかもしれませんが、動脈圧を下回り、静脈圧を上回る圧で駆血した場合、静脈還流障害を起こします。動脈からは出血が持続し、静脈は鬱滞し静脈からの出血は増長されると考えられます。

病院前での直接圧迫には抵抗があると思いますが、大きな開放創を伴う損傷の場合、最初に駆血を行うのではなく、創部にガーゼをつめ、その上からエスマルヒを巻くこと方が有効です。

ドクターヘリでの活動においては、当然ピンポイントの止血を試みますが、あくまでも応急処置がメインであり現場で時間をかけることは行いません。携行資機材にある自着性包帯を用いて、創部の圧迫を試み、圧迫後は出血の状態、末梢血流の状態を確認しながら搬送します。

新人ですがオジさんです!

管理人の大先輩に依頼され、筆をとっています(キーボード??)

医師十数年目ですが、いろんなご縁がありまして、4月からドクターヘリに乗る事になりました!!
(もちろん、まずは見習いです!)

前途洋々な若手もたくさんいるのと、地上業務が覚えられない(なにせオジさんなので…)こともあり、まだ数回しかドクヘリ当番にあたっておらず、飛んだのもわずかに1回…

ですが、学びは沢山ありましたよ!!

そのわずかな学びを紹介させて頂きます。

山岳部からの、登山中の内因性疾患疑いの患者さんの収容要請依頼。
1st Dr、凄腕美人フライトナースとともに、オジさんも出動!!
無事離陸後、皆で今後の流れについて打ち合わせしておりました。
「確認のため、ご家族同乗、ってこともありますよね」
ドクターヘリには患者1名、医療スタッフが3名のれるようになっています。
フライトドクター、フライトナース、そして僕が乗っていました。
ご家族が乗るとなると…もちろん、溢れるのは…

「先生、お金持ってる??」

…オジさんは異動前の送別会、歓迎会(はお金払ってないか…)の嵐で、
財布の中には2000円…

山奥からヘリ降ろされて、タクシー拾って帰るとおおよそ2万円…

今後の展開に(色んな意味で)
ドキドキしながら患者さんに接触したのでした。

実際はどうなったか?
知りたい方は是非直接話を聞きに見学に来てくださいね。

フライトドクターを目指す皆さん!!財布にお金入れておくのは必須ですよ!!

…と言いながら、今日もフライトですが、財布の中身チェックしてなかった…
今から見てみないと…

新人フライングオジさんでした!!
また登場するかも??

外傷?内因性?

ある日のドクターヘリ症例から学んだこと

外傷の受傷機転からのヘリ要請であっても、内因性の検索をしっかりと行わなくてはならないと痛感した症例を紹介します。

5mのはしごから転落
症状は呼吸苦、左胸部、腰背部の痛み。四肢麻痺なし。健忘あり。

最近、当救命センターへの搬送に脚立、はしごからの転落は非常に多く、意外と重症度は高い。
今回も同様に外傷の受傷機転。
救急車内で評価を行うも、健忘、不穏から頭部外傷を疑うことには自信があったが、他に大きな外傷所見なく何となく今までと同じ胸腰椎の圧迫骨折、骨盤骨折、腹腔内臓器損傷を頭に描いたが、それとマッチする所見に乏しい。
バイタル安定しているため、現場での処置は末梢ライン確保のみとし、基地病院へと搬送した。

収容後、頭部CTにて異常所見あり。

体幹造影CTでは急性大動脈解離 stanford Bという結果であった。

後から考えると、症状はどことなくある腰背部痛。外傷所見が乏しい時点で更に内因性の検索をする必要があった。
ヘリには携帯型ではあるがエコーを搭載しているところがほとんどである。
エコーで診てみればすぐにわかるはず。特定できなくとも可能性を念頭において鎮痛、降圧処置を考慮すべきである。

外傷と内因性疾患
内因性疾患は単なる合併症という形だけではなく、外傷と同居していることが多々あります。
先行する意識障害のため、外傷にいたる場合もあります。
病院前の現場では、判断が困難であることが多いですが、どのような病態でも対応できる知識、技術を身につける事が目標です。
あまり頭でっかちになるのもよくありませんが、迅速に対応、判断できるように日頃から引き出しを多くしておく事が重要だと実感します。





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